こうべ花時計クリニック

当院は日本形成外科学会専門医による診断・治療を行っております。

国に認められた学会専門医がきめ細かなカウンセリングを行い、丁寧な診断とわかりやすいご説明を行います。
お悩み・ご希望・ライフスタイル・ご予算など、患者さまお一人おひとりに合わせて、最適な施術提案を心掛けています。

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~埋没法の糸の通し方~

下のイラストの左図のA-Bラインで切った時の断面図が右図のイラストになります。

『皮膚の薄い方・結び目が浮き出るのが心配な方・少しでも腫れを抑えたい方へ~髪の毛よりも細い糸~』

まず表面麻酔の点眼をした後、皮膚側・結膜側に細い針で局所麻酔の注射をします。この際、少しチクッとした痛みがありますが、痛みが心配な方や少しでも腫れを抑えたい方にはオプションとして世界最細の34Gという注射針を用いることも可能です。

埋没法には、一本の糸の両側に針の付いた両端針という糸を用います。糸の太さは髪の毛とほぼ同じ7-0という糸を用いることが多いですが、皮膚の薄い方で結び目が浮き出るのが心配な方や少しでも腫れを抑えたい方には、オプションとして7-0よりずっと細い8-0という糸を使用することも可能です。

まず、一方の針を結膜側から皮膚側に貫通させます。

 

次にもう一方の針を結膜の同じ穴に刺し、瞼板を薄くすくい取るようにして、少し離れた結膜へと出します。

こうすることで、結膜側にも糸の露出しない通し方が可能になります。

また、瞼板法の欠点である眼球異物感が最小限に抑えられるのです。

さらに、この針で結膜の同じ穴から瞼板を貫通させ、また皮膚側に針を通します。

皮膚側に出した針を同じ穴に刺し、そこから皮下を薄くすくいとるようにして、もう一方の最初にあいた皮膚の針穴から糸を出します。

糸の両端を少し引っ張り、たるまないように4~5回ほど結びます。
4~5回という回数は、それ以下ですとほどけやすく、それ以上ですと結び目が大きすぎて皮膚側から目立ってしまうため、ちょうどいい回数なのです。
そして結び目を確実に皮下に埋め込みます。

このイラストは、2本の糸を埋め込んだ状態(ベーシック2点法)になります。また、ベーシック3点法では3本の糸を埋め込むことになります。

以上が術後の異物感のない、眼球へのダメージを軽減でき、糸を露出させない当クリニックの埋没法です。

術後の注意点については、こちらをご覧ください≫